けいちゃんのおとぼけ日記

自宅の玄関を出た時のこと。

玄関のドアを閉めて車に乗ろうとした時、

５０代か６０代くらいの男性が一直線に私に近づいてきた。

そして、

「ケイコ、やっと見つけた。さあ帰ろう」と言います。

ちなみに私はケイコではありません。

その男性はそう言った後に、

「あれ、違った。」と言って立ち去りました。

私に「ケイコ」と言った時はうつろなやばい目つきをしていたのが、

違うと気づいたときは普通の顔だったので、

本当に間違ったのかと思っていました。

数日後、

外出先から帰ってきて車を降りたら、

後ろからタッタッタと走る足音。

「ケイコ」と私の腕をつかもうとしたので、

思わず「ぎゃあ」と大きい声を出して、

走って家の中に入りました。

その声に気づいた父と母が家から出てきて、

私が「あのおじさん変だよ」って言ったら、

あの人この前奥さん亡くなってから、

ずっとああやって探して歩いてるんだよ、

ショックだったんだろうなあと父が話してくれました。

それからもしばらくケイコと呼ばれてましたが、

今は違うところを探して歩いているらしく、

うちの近所では見かけなくなりました。


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